○本学の母体である鎮西学院はキリスト教精神を「敬天愛人」とし、神を敬愛し、隣人に奉仕する人を教育の目標としてきました。そして、大学においてこの校訓をさらに発展させ、大学の教育使命を、神を敬愛し隣人愛に生きる「アデルフォス」(兄弟姉妹)を育成することと定めました。
○2021年に大学名が「長崎ウエスレヤン大学」から「鎮西学院大学」に変わったことで、あらためて「平和で多様性に富んだ共生社会の形成とその持続可能な発展を目指す」ことが本学の理念として確認されています。
○この理念を具体化させるにあたり、今回、導入されたのが『総合』という考え方です。これは、今の高校2年生から学んでいる「歴史総合」や「地理総合」に見られるような時間軸に空間軸をかけ合わせた立体的なものの見方の大事さや、文系と理系に特徴的な考え方の両面を併せ持つ「文理融合」的な理解の大事さなどを意味しています。
○今回、大学の学部名に、こうした『総合』の言葉が入ったことによって、『総合』の持つ多面的で立体的な学びのメリット(相乗効果)を、次の3つの方向で反映させることになりました。
❶大学の持っている機能を最大限に生かした学び(大学機能の総合化)
❷地域との連携を生かした学び(地域連携の総合化)
本学は、現在、諫早-長崎-西九州-東アジアなどの同心円的な地域に囲まれている。それぞれの地域と大学との連携・交流・貢献活動などを通して本学が東アジアのゲートウェイ的な役割を果たせるような学びへと深めていく。
→地域課題PBL、グローバルPBL、インターンシップなどによる学び
❸人間を全人格的に受けとめ、理解する学び(人間理解の総合化)
多様な人々のあり方を尊重し、誰ひとり取り残さないインクルーシブな人の見方や理解の仕方、人権感覚に基づく支え方などを学び実践していく。
→共生社会論、ウェルビーイング、社会福祉学科科目などによる学び