初めまして。外国語学科の池田祐香といいます。今はEnglish Grammarや英語翻訳、英語音声学などの授業を担当していますが、私もこの大学の卒業生です。もしこの大学に来ていなかったら、きっと今とは全く別の人生を歩んでいたと思います。
高校生の頃の私は、「国公立だから」、「有名私立だから」などといった、本当に安直な理由で志望校を決め、本気になって自分の進路について考えていなかったと思います。それがなぜか、地元の公立大学に合格したタイミングで、「私は本当にこの大学に行っていいのだろうか…」と急に感じ始めるのです。「私が本当に興味があるのは、ビジネス英語ではなく国際交流だ!」と気づき、そこから慌てて地方の私立大学にも視野を広げ、巡り合ったのが当時の長崎ウエスレヤン大学、現在の鎮西学院大学でした。
私の大学時代は、本当に充実していたと思います。寮では様々な国の留学生と過ごし、毎日がまさに国際交流でした。サークル活動やアルバイトにも励み、教室ではできない経験をし、素敵な仲間と多くの時間を過ごしました。
念願だった留学もできました。様々な文化が溢れるカナダで過ごすうちに世界の広さを実感し、英語圏以外の国にも行ってみたいという気持ちが強くなりました。スタディツアーでカンボジアやタイに訪れ、東南アジアの人々の温かさに触れると同時に、世界の現実を知りました。自分がそれまで持っていた自己中心的な価値観や人生観は大きく変わり、自分は何を大切にして生きていくべきなのか、自分にできることは何なのかを考えるようになりました。受験期には勉強から逃れることしか考えていなかった私が、大学院に行ってさらに学びを深めたいと考えるようになったのも、教員という仕事を選択したのも、全てこの大学での学びがあったからこそだと思います。
私がこの大学に来たのは、もしかしたら偶然だったのかもしれません。でも、その偶然の先にある新たな経験や出会う人たちが、人生におけるターニングポイントになるかもしれません。そうなれば、それはただの「偶然」ではなく「縁」になります。鎮西学院大学には、「偶然」を「縁」に変えてくれる何かがきっとあると思います。人生を変えてくれるような出会いと経験を、この鎮西学院大学で共に分かち合いましょう!