社会福祉学科には「どんな先生がいて、どんな研究をしているのか」興味や関心を持ってもらえるように教員紹介を行います。今回は平田先生です。
はじめまして、社会福祉学科の教員として2019年4月から本学に赴任しました平田勝政(ヒラタ カツマサ)です。岡山県倉敷市(旧・児島市)生まれで、スポーツ歴はバレーボール、趣味は園芸と釣り、ケーナ(アンデス・フォルクローレ)です。
長崎大学教育学部・同大学院(2019年3月定年退職)での特別支援教育教員養成30年余の経験を活かして本学科に特別支援教育コースを開設し、その完成の責任を背負って着任いたしました。専門分野は教育学専攻ですが、社会福祉学にも強い関心を持っておりまして、社会福祉学科に特別支援教育コースが2020年4月から無事開設されたことに意義深さを感じています。「福祉の心」を根底に持った鎮西学院大学ならでは特別支援教育の教員養成に力を尽すべく決意をあらたにしているところです。
私は歴史的アプローチの研究を得意とし、障害者問題史(特に特別支援教育史)、ハンセン病問題史、障害者の人権史(優生思想の超克めざして)などがテーマの中心で業績を積み重ねてきました。校務で多忙を極めていますが、できれば鎮西学院大学在職中にその成果を本にして地味ながら歩んだ研究者人生の足跡を残しておきたいと思っているところです。
目下、本学院の理事長を長年務められた西山祐三氏(「西山ホール」の由来)とその諫早女学院(1974年鎮西学院と合併)に不思議なご縁で興味を持ち調べています。私は半世紀にわたりハンセン病者の救済や盲人福祉(日本点字図書館の創設・発展)に尽力し、「花いっぱい運動」の創始者でもあった社会教育家の後藤静香(1884~1969)という人物を研究していたことが奇縁になっています。その後藤の教育・福祉事業を長崎(諫早)から一貫して支援を惜しまなかった人物に諫早女学院の西山祐三という高頻度で登場する人物名を記憶していたのです。それが「西山ホール」の「西山」の由来だと知り、着任早々驚いたわけです。在職中に「西山祐三と諫早女学院」がどこまで深められるかわかりませんが、鎮西学院創立140周年の記念に何か第一歩の成果を発信したいと思っているところです。さらに鎮西学院大学キャンパスを四季折々の花でいっぱいにするキャンパス美化(園芸福祉・園芸療法)にも力を入れているところです。どうぞよろしくお願いいたします。
文責:平田