全国でも珍しく、6月と11月に収穫される雲仙産〈新じゃが〉。
前半の記事では、いも掘り体験の様子をお伝えしました。
しかし、雲仙じゃがいもの魅力はそれだけではありません。
ここには様々な “ご当地” 品種 があります。
それらを食べ比べるのがこの体験会のハイライトでした。
煮物やカレー、サラダ料理・・・。様々な料理に欠かせない〈じゃがいも〉。
いったい、どのくらいの種類があるのでしょうか。じつは、かなりたくさんあります。
それらをみんなで順に味わってみましょう! という話が出たのは数か月前。
今回は、長崎県で開発された7つの品種を体験することになりました。
それぞれ、じゃがいもであることには変わりありません。そんなに味が違うのかな? と思った人も多いはず。
あらかじめ茹 (ゆ) でておいた新じゃが。各自、手に取っていきます。たしかに色は違ってみえます。そして気になる味の方は・・・
皆さん、口に入れてみると色々な反応。
「おぉ、しっとりしている」
「なんだかきめこまかい。すごく繊細な味」
「こちらは、じゃがいもっていう味がする!」
「こんなに違うもんなの!?知らなかった」
ずいぶん触感や食べ応えが違っているんですね。
今日、みんなで収穫したのは「ニシユタカ」という品種でした。ミヤタファームさんでは最も多く収穫する種類だそうです。
実際に食べてみると、とても食べやすい、あっさりとした食感。〈新じゃが〉の新鮮さもあって、とてもおいしく感じます。
驚きの声が多かったのは「アイユタカ」種。きめが細かく、ポテトサラダなどにすると美味しい品種だといいます。
このなかで最も長い歴史を誇るのは「デジマ」種でした。食べごたえがあり、主婦からの人気が根強いそうです。
このように、食べ比べを行いながら感想を出し合いました。
ひとつひとつの味わいは独特。それぞれに合った調理法もあるんだ――。こんな体験ができることって、なかなかありませんよね。
このことは一般の消費者にも当てはまるでしょう。だとすれば、このような体験をしてもらうだけでも様々な反響があるはずです。
それでは、どうすれば全国の皆さんにこのような体験をしてもらえるのか!? このメンバーで取り組んでいく課題です。
今回の体験会は(一社)雲仙観光局による「雲仙大学」の一環でした。1月から6月までの間をひとつのクールとして、農産物のブランド向上に取り組んでいます。
鎮西学院大学は2023年の冒頭、(一社)雲仙観光局と包括連携協定を結びました。 全国の人々に “UNZEN” ブランドのじゃがいもを知ってもらい、愛好してもらえるように微力ながら尽力していきます。
今回ご参加の皆さん、おつかれさまでした。そして体験会を開催していただいたミヤタファームさんと(一社)雲仙観光局の皆さま、たいへんありがとうございました。
(了)