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【在学生の活躍】関さん(経済3年)が世界最大級のマーチングイベントに参加するためにアメリカへ出発します!

  • 2024.05.29
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経済政策学科3年の関亜寿華さんが、アメリカで行われる最大級のマーチングイベントであるDCI(Drum Corps International)にBoston Crusadersの一員として参加するため本日アメリカに出発します。今回、関さんより大会や今後の抱負についてメッセージをいただきました。

マーチングレポート1

私は今回Boston Crusadersというチームに所属して、Drum Corps Internationalというイベントに出場するので、各団体について説明します。

  • Drum Corps International とは

Drum Corps International(以下DCI)とは、13歳から22歳までの学生が参加するアメリカ最大のマーチ ングイベントを行う組織です。およそ30年以上も前から芸術分野および教育分野において、国際的で大規 模な非営利活動として広く発展してきました。 毎年、アメリカ国内の16都市で35以上のチャンピオンシップが開かれ、そこで繰り広げられるライブパ フォーマンスや全米にテレビ中継されるイベントに、人々が熱狂します。 1シーズンで延べ40万人のファンがDCIを観に訪れます。 DCIはまさに「マーチング界のメジャーリーグ」と言えます。 (一般社団法人マーチング協会ホームページより抜粋)
 

  • Boston Crusadersについて

Boston Crusaders は1940年に設立され、全米だけならず海外から集まる18歳から22歳未満のBrass,Drum,Color guardプレイヤー100人を超えるメンバーによって構成されるアメリカ国内で3番目に古いDrum & Bugle Corps (マーチングバンド)です。アメリカの学校の夏休み期間に当たる5月中旬から8月中旬を利用し、DCIの大会に参加、またそれに向けた練習が主な活動内容となっています。活動を通して、メンバーに人とアーティストの両方として最高の可能性に到達する機会を提供し、教育と競争の健全なバランスを提供する一方で、メンバーが他では見つけられない芸術的、運動的、人生の目標のダイナミックでユニークな組み合わせを通じて、毎日卓越するようにメンバーに絶えず挑戦してほしいという思いの元スタッフは指導を行なっています。

〜Boston Crusades に参加するまで〜

  • 知ったきっかけ

私の周りにはたくさんのマーチングオタクがいてDCIに参加しているチームの showは何度も見たことはあったのですが、Boston Crusaders を知ったのは私の中学生の時の先輩からおすすめしていただいたことがきっかけでした。
 

  • 入団決定までの道のり

私は正直周りにいるマーチングオタクとは違ってDCIに対して強い憧れがあったわけではなく、YouTubeで「うわぁ、かっこいいな。」「楽しそうだな。」と思いながら見ているだけでした。ある日友人といつもみたいにYouTubeでDCIの showを見ているときに「亜寿華さ、DCIとか行ってみたら?」とボソッと隣で呟かれたことが私がスタート地点に立った瞬間でした。その日から何となく色々なチームのホームページやInstagramを見たり、DCIを経験したことがある先輩に話を聞いたりしていくうちに、とりあえずオーディション受けてみようかなと思いオーディション締切の1日前に大学のグラウンドでマーチングの練習をしてオーディションを受けました。

オーディションはビデオ審査で行われ結果が送られてくるまでに約1〜2週間かかりました。結果を待っている間は親にDCIに行きたいと言ったはいいものの、友人に唆され完全にノリと勢いで受けてしまい、受かったらツアー費用で莫大なお金がかかるし、落ちたらいくらノリで受けたとは言え悔いが残るし、どっちに転んでもこの先どうすればいいか不安に駆られる毎日でした。Contract (合格)通知が来てからはこれまで不安に思っていたことが嘘かのようにトントン拍子に話が進んでいき、気付いたらアメリカに二次試験を受けに行っていました。現地では日本語が通じる人は当然いるはずもなく、その時も完全にのノリと勢いで乗り越えました。二次試験は個室でチームのキャプションヘッド(監督)を前に課題曲と自分のソロ曲の2曲を演奏しました。

思うように演奏できず「やってしまった。完全に終わった。」と絶望に陥り親への謝罪文を考えながらも来たからには最後までやってやろうと思いオーディションウィークをすごしました。オーディションが終わり、合格通知が来るまでまた2週間程待たなければいけないのかと憂鬱に思いながら帰りのバスに乗り込もうとしていたら、トランペットのスタッフから呼び止められてその場で直接ContractをいただきBoston Crusaders でマーチングをすることが決まりました。

  • オーディションについて

一次オーディション(ビデオ審査)

日程:2023年11月1日

場所:鎮西学院大学グラウンド

内容:課題曲、ソロ曲、マーチング基礎的動作

 

Call back Camp:二次オーディション(現地)

日程:2023年12月8日〜10日

場所:Pieper high school

内容: showの曲の練習、課題曲、自由曲、筋トレ、ストレッチ、15分間走、ダンス、ビジュアル、マーチング基礎的動作

 
毎年11月から12月頃にかけてオーディションが行われており、一次オーディションのビデオ審査に通った人は12月に行われるCall back Campへ招待されます。キャンプはこの週に参加できなかったメンバーのために私が参加した次の週にも設けられていましたが、大体の人は8〜10日に参加していました。トランペットは全員で60人を超えていましたがメンバーに選ばれたのは30人程でした。

  • オーディション後

毎月キャンプが行われていましたが、私は日本人メンバーだったため旅費のことも考慮していただき免除されました。

Facebookのグループ、Music Firstというアプリを通じて2週間に一度演奏課題を受け取り、期日までにビデオや録音を提出しました。ビデオはグループに提出するのでメンバー全員が見れるようになっており、録音は合格点数が設定されており97点以上の点数が出なければ提出できないシステムでした。

 
〜コメント〜

まず初めに、私のような前例が無いにもかかわらず、マーチング留学を受け入れてくださった先生方、大学関係者の方々本当にありがとうございました。

まさか自分が世界に飛び出すなんて思ってもいなかったので今でも実感はありません。アメリカでは自分の技術向上はもちろん、帰国後の音楽・マーチング指導にも活かせるよう様々なことを吸収してこようと思います。

 

経済政策学科3年 関亜寿華