私がタイへ来て、一ヶ月が過ぎようとしています。この一ヶ月を思い返してみれば、本当に濃くて貴重な時間を過ごしたと感じます。この一ヶ月で体験したことを、できる限りこのレポートで皆さんに伝えていきたいと思います。
まずタイへ来て最初に驚いたのは、物価が安いことです。一食の平均は50バーツ(日本円で200円)で、水はなんと6バーツ(24円)で売られています。この国で一食に100バーツ(400円)かかると、高いと感じます。日本では考えられない話ですよね。タイにもムガータと呼ばれる焼肉が存在します。これは食べ放題、飲み放題でなんと200バーツ(800円)です。素敵でしょう。タイの人々には外食の文化が根づいているように感じます。マーケットや屋台でご飯を買って、みんなで一緒に食べるのです。それはとても楽しい時間で、一日の楽しみの一つになっています。
みなさんにとって、タイという国はどんなイメージでしょうか。私が住んでいるコンケーンという街は、日本の「田舎」に凄く似ています。道路は整備されていませんし、街の至る所に野良犬や野良猫がいます。道路には屋台が常に並んでいて、街の人々は楽しそうに会話しながらご飯を買っていきます。下水道の整備が行われていないため、大雨が降れば洪水が起きます。水道から出る水は飲めません。私はこの国に来て、自分が今までどれほど恵まれた環境で生活をしてきたのか考えさせられました。僕たちにとっての「当たり前」とは、決して世界の「当たり前」ではありません。私はまだ日本を離れて一ヶ月しか経っていませんが、本当にこの国へ来て良かったと感じています。
タイには「スラム街」と呼ばれる貧困地帯が至る所に存在しています。私は初めてのスラム街の光景にとても大きな衝撃を受けました。ネオンが眩しい大きなホテルの目の前に板を重ねて作られたような家が並んでおり、日本人の私から見るとそれは家だとは思えませんでした。私はタイ語がもう少し上達したら、実際にスラム街へ向かい、そこに住む人々から色々な話を聞かせてもらいたいと考えています。タイ語は本当に難しくて、とても苦労しています。私は大学のサッカーチームに参加して練習をしているのですが、チームメイトとコミュニケーションをとることもできず、少し挫折した気分を味わっています。人と会話ができない、伝えたいことを伝えることができないというのは、こんなにも寂しく悔しいものなのかと、毎日痛感しています。
まだまだ伝えたいことはあるのですが、なんと言いますか、言葉で伝えることが難しいような体験を毎日しています。全てが新しいのです。当たり前ですが、日本人とタイ人では考え方も行動もまったく違います。言語も食文化も宗教観も、私が生きてきた21年間で経験したことのないものばかりです。来月はもう少し言語化できるように頑張ってみます。
日本はもう寒くなってきているでしょうか、タイは一年中暑く、冬はやってきません。
日本の冬がとても恋しいです。皆様、元気でお過ごしください!!