NEWS

経済政策学科

【データサイエンスⅡ】「長崎発」地域活性化と最先端技術の融合—メタバースとDAOが生み出す新たな価値

  • 2025.03.19
  • 経済政策学科

 3月13日(木)、14日(金)、17日(月)の3日間にわたり、本学ではデータサイエンスⅡの集中講義を開催しました。本講義では、第一線で活躍する外部講師を招聘し、専門的な知見や実務の最新動向について学びました。受講した学生たちは、講師の経験談や実践的なアプローチを通じて、これまでの学びをより深める貴重な機会を得ることができました。

 本ブログでは、3回に分けて講義の内容や学生の声をご紹介します(第2回目)。

 

 3月14日(金)、長崎市で創業されたADOMIN LLC DAOの山口知宏氏をお迎えし、メタバースやブロックチェーンを活用したビジネスモデル、創業の経緯、そしてDAO(分散型自律組織)の仕組みについて、詳しくお話を伺いました。

 山口氏が代表を務めるADOMIN LLC DAOは、ブロックチェーン技術を活用した革新的な事業を展開し、その取り組みが経済産業大臣から表彰されるなど、高い評価を受けています。同社は、メタバースを活用した地域活性化プロジェクトや、ステーブルコインを活用した新たな経済システムの構築に取り組み、地方から世界に向けて新しい価値を発信しています。

 講義では、これらの事業の具体的な内容についても詳しく解説され、メタバース空間でのビジネス展開や、DAOによる新しい組織運営の可能性について、実際のプロジェクトを交えながら紹介されました。

 山口氏は、メタバースやブロックチェーン技術の発展による新たなビジネスの可能性に注目し、長崎でADOMIN LLC DAOを立ち上げました。講義では、創業の背景や地域での活動について語られ、地方でのテクノロジースタートアップの可能性についても指摘されました。

 特に、DAO(分散型自律組織)は、中央管理者を持たず、参加者全員が意思決定に関与できる仕組みとして注目されています。山口氏は、自身の経験をもとに、DAOの特徴や運営方法、そして社会に与える影響について、実例を交えながら分かりやすく説明してくださいました。特に、地方でもテクノロジーを活用した起業が可能であり、地域の特性を生かせる点が大きな強みになることを強調されているのが印象的でした。

 今回の講義を通じて、メタバースやブロックチェーンの技術だけでなく、それを活用した新たなビジネスモデルや組織運営の可能性について深く学ぶことができました。最新のトピックを取り上げたこの授業は、学生たちの知的好奇心を刺激する有意義な機会となりました。