3月13日(木)、14日(金)、17日(月)の3日間にわたり、本学ではデータサイエンスⅡの集中講義を開催しました。本講義では、第一線で活躍する外部講師を招聘し、専門的な知見や実務の最新動向について学びました。受講した学生たちは、講師の経験談や実践的なアプローチを通じて、これまでの学びをより深める貴重な機会を得ることができました。
本ブログでは、3回に分けて講義の内容や学生の声をご紹介します(第3回目)。
3月17日(月)、桑原静香氏(島地シティ夜間保育園施設長:佐世保市)を外部講師にお招きし、「福祉現場のDX(認可夜間保育所の取り組み)」についての授業を実施しました。
講義では、保育現場におけるさまざまな事務業務のICT化について具体的な事例を交えてご説明いただきました。ICTの導入がもたらす業務の効率化や、保育士の負担軽減に関するメリットについても詳しく解説され、学生たちは実際の現場での課題と向き合う重要性を学ぶ機会となりました。
また、ICTを導入する際に直面する「保育現場とシステムとのギャップ」についても触れられました。現場のニーズに即したシステム設計の必要性や、保育士のITリテラシー向上の必要性などについて具体的な説明がなされました。
さらに、単なるICT化にとどまらず、DX(デジタルトランスフォーメーション)への移行についても説明がありました。保育の質を向上させるために、ICTを活用した業務改善を超えて、データ活用や新たな価値創造の視点を取り入れることの重要性が強調されました。
特に、現場の視点から見たICT導入やDX化の推進についても学びを深める機会となりました。ICT導入の際には、現場の負担にならない形でのシステム設計が重要であり、また、導入後の活用促進には現場スタッフの理解と協力が不可欠であることが指摘されました。DX化の成功には、単に技術を導入するだけでなく、組織全体の意識改革と業務プロセスの見直しが求められることも強調されました。
今回の特別授業を通じて、学生たちは福祉分野におけるDX推進の現状と課題について深く理解し、将来のキャリアにおいてどのようにデジタル技術を活用できるかを考えるきっかけを得ることができました。