大邱大学(韓国)での生活
経済政策学科 2年
三善 藍瑠
私が韓国へ留学をして半年が経ちました。大邱は韓国内で一番暑い土地で有名ですが、蝉が鳴き始め、日に日に暑さが増してきています。
この半年間は、あっという間に過ぎていき、楽しいこともあれば、辛いこともあったと振り返ることができます。
<いざ入国>
コロナウイルスの影響で韓国留学へ行けるのかわからない状況の中、留学手続きなどを行い、出国する前日まで本当に韓国へ行くという実感が湧きませんでした。しかし、空港で家族や友人、先生方に見送られる際、留学できる嬉しさと同時に不安や寂しさが舞い上がり、涙が止まりませんでした。
私は韓国語が話せない状況から留学生活が始まりました。飛行機内、空港内での対応が理解できず戸惑いました。入国後コロナウイルス感染拡大防止のため7日間の隔離がありました。その期間は、これから過ごしていくことができるのか不安の日々で涙が止まりませんでした。入寮後は、慣れない環境の中オリエンテーションや日韓交流会などに参加しました。そこで出会った韓国人は、日本語ができる方々だったため、安心して交流することができました。交流会後は、一緒に食事をしたりし韓国の文化やマナーを学ぶことができすごく楽しかったです。しかし、韓国語をできない自分がとても歯がゆかったです。
福岡空港での写真
<授業>
韓国は日本よりも少し早く3月から授業が始まりました。学期前にレベルテストを受け、その結果でクラス分けされました。月火水と木金と1クラスに2人の先生がいらっしゃいます。基本は韓国語で進みますが、英語を交えながら授業が行われています。ソウル大学の教科書とワークブックの他にコンピューターを使って、実際に写真や動画を見せて丁寧に教えてくれます。また、分からないところは理解できるまで先生が教えてくれるため、楽しく授業を受けることができています。初めは、先生の話を聞き取ることが難しかったですが段々と耳が慣れて聞き取れるようになりました。また、韓国語で発表する場面や作文を書く練習もあり、TOPIK試験対策を行いながら日常会話の練習もすることができます。そして、私のクラスは多国籍なので韓国の文化の他に様々な国の文化も知ることができます。休み時間には、クラスメイトと韓国語で雑談をしています。自ら積極的に韓国語で話しかけ、コミュニケーション能力を高めています。
授業中の様子
<勉強方法>
授業が13時過ぎに終わるので、授業後も学内のラウンジや学校近くのカフェで予習と復習を20時過ぎくらいまで集中して行っています。授業が進むにつれて、段々とレベルが上がり、苦戦するときがあります。1週間に1回小テストがあるため、分からないところは先生や、友人に聞いて勉強しています。勉強方法は人それぞれですが、私は書いて覚えるので、ダイソーで100枚100円のコピー用紙を買って何度も単語や文を書いて覚えています。また、スピーキングは、声に出すことが大切だと言われたため、韓国人の友人と韓国語オンリーで電話をして伸ばしています。
学校ラウンジで勉強(左)
<試験>
1学期につき2回中間テストと期末テストが行われます。中間テストでは、単語・文法・スピーキングテストが行われます。スピーキングテストはテスト1週間前に作文用紙が配布され、習った文法を使って指定された字数以上の作文を作らなければなりません。また、テストの際はその作文を暗記して話さなければならないので少し大変でが、テスト後は達成感があります。期末テストでは、語彙・文法・書き取り・リスニングがあります。マークシート方式ですが、書き取りは、完璧に単語や文法を書かないといけません。そのため、テスト勉強は欠かさず行わなければなりません。中間テストと期末テストの点数が70点以上だと次の学期、進級することができます。また、授業の参加態度や出席率も大切なので体調管理もしっかり行わなければなりません。
part②では、文化・週末・友人についてご紹介します。