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経済政策学科

学科基礎科目「ミクロ経済学Ⅰ」でゲスト講師による講演が行われました。

  • 2022.12.19
  • 経済政策学科

鎮西学院大学の授業では、幅広い分野のゲスト講師をお呼びし、講義を行っています。
今回は、11月8日(火)に行われた学科基礎科目「ミクロ経済学Ⅰ」のゲスト講師として京都大学・慶応義塾大学名誉教授の大西広先生をお招きし、ご講演をいただきました。

テーマは「マルクス経済学におけるミクロ経済学」です。近代経済学の中では扱わない封建制や資本制についての理解から、資本主義(的経済発展)とは何かについて講演を通して学ぶことができました。大西先生の具体的かつ図表や写真を駆使したご説明がたいへん分かりやすく、聴講した学生たちにもたいへん好評でした。

当日の写真と学生の感想文をご紹介します。

(会場の様子)

 

(スライド例)

 

■学生の感想■

 大西先生の授業で最も印象に残っていることは、資本主義と封建主義の違いを市場のメカニズムで説明するのは間違いだ、というお話です。電気屋さんの商圏を社員と分けて失敗したお話も印象に残っています。様々な問題を経済学的な視点から考えることができるようになりたいと思いました。(経済1年・女子)

 私は今回の講義を聞いて、中国人と日本人の商売についての違いが印象深く感じた。中国人は質よりもたくさんの量を大切に、それに対して日本人は質を重要視していることを聞いて、日本と海外では文化が違うが、商売のやり方もその地にあった方法で行っており驚いた。商人と職人の違いがはっきりわかる講義が聞けて、私も今後、自営業を始める際にはまず、その地域では何が求められているのかニーズを把握し、その地域の特色を生かしたものを作っていくことで成功すると思うので、今回の講義を生かした営業をやっていきたいと感じた。(経済1年・男子)

 今回の大西先生の講義を受けて、特に印象に残った内容は、産業革命以前における封建制の必然性についてです。お話が分かりやすく、技術によって社会構造が決定するというお話に興味を持った。経済は様々な視点から見るということの大切さを今回の大西先生のお話から学び、これからの授業にも生かしていきたいと思った。(経済1年・男子)

 今回の講義で、日本は年功によって賃金が決まるので1度会社に入ると簡単には辞められないことや、韓国のドラマは見ている人の意見で、ドラマの結末を変える顧客思考だけど、日本のドラマは人の意見はあまり取り入れず、とにかく良いドラマを作りたいという思いで作っている、ということを知りました。そして、ミクロ経済学をマルクス経済学の視点からみることは、いつもと違うので新鮮でした。(経済1年・女子)

 講義を受けて、今まで昔は封建制の時代があったぐらいにしか思ってなかったけど、昔は今と違い、人の技術の熟練度によって仕事をしていた社会構造だったからこそ封建制になったということが分かりやすかった。現代は技術ではなく、機械の力に頼ることが多いからこそ人をクビにしやすくなり、利益を人ではなく機械などに使ってより多く生産することを目的としている現代のやり方を理解できた。この話を聞いて、今の日本の賃金が上がらない理由はこういう事が原因なのかな、と考えたりすることができた。話も理解しやすくとても興味深かったです。(経済1年・女子)