１月７日（火）、川口ゼミでは、クロンプリンツの三浦玄登氏を特別講師をお迎えし「人生の歩み方とキャリア形成」についての講話を行いました。講師は、多彩な職歴を持つ実業家であり、その経験をもとに跡継ぎベンチャーとしての起業に挑戦した方です。講話は具体的なエピソードに富み、参加した学生にとって大きな学びの場となりました。

　講師は大学卒業後、まず国内のワイナリーに就職しました。ワインの製造過程に携わることで、生産の基礎からビジネスの現場を学んだそうです。その後、海外のワインを日本へ伝えるインポーターとして活躍。ここでは、年間数百、数千種の試飲でスキルを磨くと同時に、営業業務の難しさを経験しました。

　次に挑戦したのは、パン職人としての道でした。ベーカリーで修行を積み、技術を磨くことで職人としての腕を高めたそうです。その後、都内のマルチベーカリーの立ち上げスタッフとして関わり、店舗運営や商品開発にも携わりました。そして現在、講師は地元諫早市に戻り、家業を引き継ぐ形で新たな事業を立ち上げています。これまでの経験を活かしながら、地域に根ざしたビジネスを展開しています。

　また、講話の中では、実際に自身が立ち上げた事業の計画書を紹介してくださいました。その中には、資金計画やリスクマネジメントの詳細も含まれており、学生たちにとって非常に参考になる内容でした。

　今回の講話は、講師の実体験に基づいた具体的な内容で、学生たちにとって非常に価値のある時間となりました。ワイナリーからインポーター、そしてベーカリーを経て起業に至るまでの多彩なキャリアは、人生の選択肢の広がりを教えてくれるものでした。また、事業計画の重要性について学ぶことで、起業やキャリア形成に向けた具体的な知識を得ることができました。