夏休み真っ最中の2023年8月17日。
島原半島へのエクスカーション(小旅行)を実施しました。
参加したのは、吉田先生の1年ゼミ(基礎演習I)メンバー。
遺構と展示を通じて、雲仙普賢岳の「平成大噴火」について学びました。
写真1:遺構を見学する学生たち(深江町)
「平成大噴火」というのは何を指すのでしょうか?
今年 (2023年) の入学生たちはいわゆる「平成世代」ですが、生まれたのは平成17年 (2005年) ごろ。
それに対して、雲仙普賢岳の「平成大噴火」は一般に平成2年 (1990年) から平成7年 (1995年) ごろまでの噴火活動を指します。
これは学生たちが生まれるよりもずっと前に起こった噴火なのですね。
参加した皆さんに聞くと、これまで平成大噴火について学んだり考えたりする機会はほとんどなかったようです。
そこでこの日は、まず諫早駅から車で1時間走り、南島原市の深江町 (ふかえちょう) にある「道の駅みずなし本陣 土石流被害家屋保存公園」の遺構を訪ねました(写真1)。
その後は島原市の「がまだすドーム」に移ります。「ジオカフェ」では地元の食材を味わい(写真2)、展示室では噴火災害の歴史を学びました(写真3)。
写真2:カレーライス+かんざらしセット
画像3:寛政大変で崩壊した「眉山」 (まゆやま) (左側)
ドームを出た後は、普賢岳に近い「R.coffee stand」というスタンドコーヒー店を訪問。おいしいドリンクをめいめい注文しました(写真4)。
さらに、近隣にある「旧大野木場小学校被災校舎」および「砂防みらい館」を案内していただき、火砕流の熱風がもたらした破壊力に見入りました(写真5)。
この地域の皆さんは、現在も目の前に雲仙普賢岳の山々を見ながら生活されています。
自然との共生ならびに自然の脅威について学ぶべきことはたくさんあります。
本学の立地する長崎県の諫早市は、島原半島への玄関口。世界で普賢岳に最も近い研究教育機関が、鎮西学院大学なのです。
学生たちには、雲仙普賢岳が生み出した大地の恵みと、ある日突然それが人間社会に襲い掛かる恐ろしさを身近に感じてもらいたい。
こうした思いから、吉田ゼミでは島原半島の生業 (なりわい) と災害について学んでいます。
今後は、半年から1年間に1度、この地域を訪れて噴火災害の影響を学んでいきます。
随時ホームページ上で活動の経過を紹介していきます。
写真4:当日限定のキャラメルフラペチーノ
写真5:砂防みらい館に向かうメンバー。
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