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社会福祉学科

ゲストスピーカーによる講義②(基礎演習Ⅱ)

  • 2024.05.25
  • 社会福祉学科

 社会福祉学科の講義では、大学教員の他に現場職員や当事者の方々など様々な方々をお招きして授業が展開されます。先日の基礎演習Ⅱでは「アルコール依存・ギャンブル依存にならないためには」と題して、医療法人見松会あきやま病院の福田貴博様、植田秀孝様にご講義を頂きました。

講師のご紹介 

 はじめに本学卒業生でもある精神保健福祉士の植田先生からは、昨年度本学の学生を対象にした大学生のアルコール依存症に対する意識調査の結果についてご報告がありました。アルコール依存症への強すぎるマイナスのイメージが、逆に問題を潜在化させ、治療やその後の回復支援に結びつきにくさを生む状況課題がある中で、本調査結果は大変示唆に富む内容でした。

植田先生のご報告の様子

 また精神科医の福田先生からは、アルコール依存・ギャンブル依存の予防について、依存症の疾病のメカニズムのみならず様々な社会的問題を誘因する課題であること、お酒との節度ある適度な向き合い方をするためには、飲酒量や分解時間を知りコントロールする意識を持つこと、回復支援にあたってはギャンブルに向かうエネルギーの矛先を健全な方向性に変えて活かす視点を持つ重要性などお話を頂きました。

福田先生のご講演の様子 

 その後学生たちはグループディスカッションを通して、依存症の問題を自らの生活のこととして受けとめるだけでなく、依存症予防を推進する上での社会的課題として、諸外国並みに基準やルールを明確にする重要性についても考える機会を持つことができました。福田先生、植田先生、ご講義頂き本当にありがとうございました。