9月10日の「世界自殺予防デー」、16日までの「自殺予防週間」にあわせて、社会福祉学科5名の学生と山口先生、力久先生が諫早市健康推進課の職員さんと一緒に自殺予防に向けた諫早駅での街頭活動を行いました。
これは、諫早市による「ゲートキーパー養成講座」を修了した大学生が、こども若者の自殺予防に向けた啓発活動の一環として取り組んでいます。配布した資料について、諫早市で作成した自殺予防の相談窓口を記載したチラシやティッシュとともに、こども支援を行うNPO法人「ぷるすあるは」との連携協力のもと、つらい状況を乗り切る知恵を集めたスマートフォンアプリ「おたすけことてん」を紹介するチラシ等も同封して、道行く高校生世代を中心に配布を行いました。
日本の年間の自殺者数は2万1千人を超えており、近年ではこども若者の自殺者が増えている状況があります。そうした中で、こども若者の立場や目線からのアプローチはますます重要であり、将来ソーシャルワーカーや教員の仕事をしていくうえでも大切なものとなっていきます。こうした取り組みについて、新聞やテレビ等の取材もあり、拡がりを持った啓発活動のあり方ついても考える良い機会となりました。
学生たちの学びからは、「自殺予防の意識を一人一人が持つことが予防の第一歩だと学びました。今後もこのような人のためになる活動に参加し、自身の意識向上にもつなげることが出来るようにしたい」、「今回のボランティアで得た経験をもとに今後は、標語などを積極的に作成して、自殺予防を呼びかけていきたい。」などの声が寄せられました。
本取り組みは、長崎県精神保健福祉協会の研究助成事業「大学生へのゲートキーパー養成講座の効果検証と地域づくりに関する調査研究」(研究代表:山口弘幸)の一環として、諫早市と連携しながら取り組んでおります。諫早市健康推進課様、NPO法人ぷるすあるは様のご協力に心より感謝申し上げます。