鎮西学院大学は、教員養成にあたり、次の5つの達成目標を掲げています。
こうした目標を達成するために、各学科では、学部共通の基盤にあたる学びの上に、特色ある専門の教育課程を編成しています。
多文化コミュニケーション学科の教員養成課程は、国際的な視野で外国語(英語)教育に奉仕することを基本とし、基本的人権・尊厳の尊重、多様性・多文化の尊重、異質な他者への敬意と寛容といった倫理基準と、支え合いや奉仕の精神をもって、他者と関わることができること、さらに、社会貢献、環境への共生や持続的発展、世界平和を考え社会へ参画する意識を培うことを理念にとしています。 英語は、英語圏のみならず、EURO諸国、アジア諸国(東南アジアを含む)でも、共通語となりつつあり、異文化理解教育は不可欠なものとなっている。その背景となる言語(英語)教育の基本となる異文化理解を養成できる指導者を養成します。
社会福祉学科の教員養成課程は、様々な暮らしの課題を抱える個人や家族や地域に対して、社会福祉の専門的な知識や技術を活用しつつ、各々の自立支援を担うことのできる教育者の養成をめざしています。
少子高齢社会に伴う児童・生徒をめぐる急激な環境の変化は、家庭や地域の潜在的な教育力を弱体化させ、次世代の福祉コミュニティ形成に大きな課題を投げかけています。同時に、介護や福祉に関する社会的なニーズもまた、今後ますます増大することが予測されてます。このような地域と時代の課題に対して、異文化や異なる立場にも柔軟に対応でき、また共生社会の形成にも寄与できる支援者としての意識づくりや人づくりは急務とされており、その担い手として、福祉マインド(社会福祉の素養と資質)を兼ね備えた教育者を養成していくことはとりわけ重要になっています。社会福祉学科では、こうした社会的要請に応え、次世代の地域共生社会を見据えつつ、その形成に寄与できる高校教員や特別支援学校教員の養成をめざします。
経済政策学科は、内発的発展型の地域開発の基盤となる住民の主体形成の担い手として、中学校(社会)・高等学校(公民)の教員を養成することを学科の理念として掲げています。
本学科では、学部の使命・目的である「福祉コミュニティの形成」を、地域の内発的発展を可能とする新たな「社会経済システム」として捉えなおし、地域経営の視点から、住民参加型まちづくりの手法により、社会的課題を解決するための政策立案能力と、社会開発を「事業」として継続・発展させることのできる経営能力・イノベーション力を有した地域経済振興の担い手を育成することを目的としています。
本学科の教員養成課程では、さらにこうした内発的発展型の地域開発の基盤となり得る住民の主体形成を育む担い手としての教員を養成することを理念としています。