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A.一言で言えば、「生きる力」をベースに「総合的」な学力と専門的なノウハウを学べることです。
この先、何が起きるからわからない私たちの世界は、不確実性に満ち、予め解答の分かった問題を解くことに長けた知識では対処できなくなっています。むしろ、解答のない問題そのものを発見し、それを大所高所から考察し、何が重要で何がそうでないのか、その優先順位を決め、問題解決の手がかりを他者とのコミュニケーションを通じて発見する能力が必要とされています。逆境の時代には自分を奮い立たせる「生きる力」が大切であり、それはここに述べたような能力の裏付けがあってはじめて生きて来るのです。
「総合的」な学力とは、そうした能力を領域横断的に習得し、それを具体的な生きた事例に活用していけるスキルを指しています。本学が、「共生社会」をベースに地域貢献型の高等教育機関であろうとするのは、地域こそ、多種多様な問題を抱えた生活の現場であり、それに向き合う「総合的」な学力の涵養を共に分かち合う必要があると考えるからです。
その発想の根幹にはキリスト教の精神があります。本学がミッション系の大学たらんとする存在理由もそこにあります。
A.世界はボーダレスになり、国境など様々な境界を越えてヒトとマネー、情報と技術が移動し、世界はグローバル•ビレッジになっていくという楽観的な薔薇色の未来予測は、残念ながら色褪せつつあります。新型コロナウイルスの世界的な猖獗とともに、分断や対立が鮮明になり、政治や文化、価値やアイデンティティの違いがより強く意識される時代になり、この傾向は今後も続くと思われます。グローバル化の時代が、市場を中心とする経済優先の時代であったとすると、現在は政治や文化、価値やアイデンティティが市場や経済と複雑に絡み合う時代となりつつあります。本学もそうした世界の趨勢に対応して政治、法律、経済、社会、文化などにまたがる総合的な知の体系を学部の根幹に据え、それを「総合社会学部」と呼ぶようにしました。「現代社会学部」から「総合社会学部」への移行には、多様な知の形態を体系化し、統合するスキルの養成という意図が込められています。
A.総合的な知の形態を極めていくためには、学ぶ学生諸君の一人ひとりの個性に合った柔軟かつ多様なプログラムやカリキュラムが用意されていなければなりません。本学はこの課題に応えるために、学びの形をできるだけ多様にし、学生がより大きい選択の余地を残せるように工夫しました。それは、小規模で学生と教員とのフェイス•トウ•フェイスの関係が活きている鎮西学院大学ならではの特徴と言えます。
A.地域貢献型大学を目指す本学と諫早市とは相互に不可欠な存在であり、本学は市の発展に資するシンクタンクであるとともに、市の繁栄に資する「人材」輩出の養成機関でありたいと願っています。
A.鎮西で人生最高の学びと思索、そして師と仰げる先達と仲間に出会って欲しいと願っています。鎮西は間違いなく、その願いを叶えてくれる大学です。
A.臆せず、阿(おもね)らず、怯(ひる)まず、自らの信条に忠実な人になって欲しいと思います。
A.大学は長崎県内で確実に小さくてもキラリと光る、存在感のある大学に変わりつつあると実感しています。