FACULTY OF INCLUSIVE
SOCIETY STUDIES

学部・学科

 

来たるべき社会のフロントランナーとして。

総合社会学部は、グローバル化の限界と変容を背景とした「不確実性な未来」に立ち向かえるタフなパーソナリティと実践知を、「総合」という言葉にこめて、皆さんが潜在的な力(ポテンシャル)に目覚め、自信をもって「生きる力(生き抜く力)」を身につけ社会に羽ばたく人材となることをめざして設立されました。

DIPLOMA POLICY ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

1.設置の趣旨、目的
本学部は、平和で多様性に富んだ「共生社会」の形成とその持続的な発展を目指し、そうしたミッションを担う人間を育生するため、「総合」学部の持つ多面的で立体的な学びの相乗効果を活かした複眼的な思考能力と共感・実行力を養います。

※「育生」には人に生まれて平和な人に成るという意味を込めています。

2.教育・学習支援到達目標
学部の設置の趣旨・教育目的を実現するため、卒業までに修得すべき教育・学習到達目標を全学共通の目標として以下のように設定する。

卒業までに身につける6つの力 (教育・学習到達目標)

鎮西学院大学では、学修生活を通して、以下の6つの力を修得することを到達目標としています。

卒業までに身につける6つの力
リテラシー
①知識・技術力
共通の達成目標 知識や技術を身につけていて、それを適切に分析・検証し、理解・利用する力。特に身につけた知識や技術を多面的・立体的に関連づけたり、データサイエンスなどの文理融合的な視点を用いて深めていく力。これらの力を統合し、実社会において活用できる。
レベル1 ・基礎的な知識・技術を身につけている。
レベル2
  • ・一般的な知識・技術を身につけている。
  • ・入手した知識・技術をそのまま受け入れるのではなく、資料を調べたり、試行したりして、確かめることができる。
レベル3
  • ・専門分野の知識・技術を身につけている。
  • ・身につけた知識や技術について関連づけたり、工夫をして活用することができる。
レベル4
  • ・より深い、または、幅広い専門知識・技術を身につけている。
  • ・身につけた知識や技術をもとに新たな知や方法を生み出し、活用することができる。
②問題解決力
共通の達成目標 課題とその原因を把握し、その問題の解決には複数のアプローチと解決策があることを認識するとともに、様々なデータをはじめとしたリソースや基礎的なICTスキルや統計手法などのツールを駆使し、具体的な解決策を立案することができる。さらに、解決のための方策を実行し、その結果を検証し、計画の見直しや次の解決策に反映することができる。
レベル1
  • (課題の理解)
  • 何が課題か理解している。
レベル2
  • (課題の構造化と解決策の提案)
  • 課題の因果関係を理解し、構造化できる。
  • また、課題を解決するための方策について提案できる。
レベル3
  • (複数の解決策の提示と解決策の立案)
  • 多くの課題には複数の解決のためのアプローチがあり、また複数の解決策がありうることを認識し、解決のための具体的な方策を立案できる。
レベル4
  • (解決のための方策の実行と結果の検証)
  • 解決のための方策を実行し、その結果を検証し、計画の見直しや次の解決策に反映することができる。
コンピテンシー
③コミュニケーションスキル
共通の達成目標 言語的コミュニケーションや非言語的コミュニケーションのみならず,情報通信におけるマナーをも身につけ,社会生活に必要なコミュニケーションスキルを駆使できる.そのうえで,自分の考えを的確に相手に伝え,他者に対する思いやりと協調性をもってコミュニケーションを図ることができる
※なお、外国語運用能力の全学共通の達成目標はCEFR B2レベルとする
CEFR・・・外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠
B2は、実務に対応できる者・準上級者のレベル
レベル1 他者を尊重しながら自己を表現することができる
レベル2 社会的責任をもち,情報を活用することができる
レベル3 人間関係におけるストレスをコントロールしながら他者との関係性を維持できる
レベル4 個別性を理解しつつも状況を把握し,適切なコミュニケーション方法を判断し,選択することができる
④社会的関係形成力
共通の達成目標 チームやグループで行動することの相乗効果を理解し、役割意識をもって他者と協力し合い、チームやグループの相互連携や相互補完の仕組みを十分活用しながら目的を達成することができる。
レベル1 (チームワークへの理解)
チームやグループに属し、集団で行動することの大切さを理解する。
レベル2 (チームワークと役割参加)
チームやグループでの物事の進め方を理解し、メンバーとして役割を担うことができる。
レベル3 (チーム形成)
他者とかかわりを持ち、チームやグループを形成することができる。
レベル4 (チームマネージメント)
他者と協力してチームやグループの目的を達成することができる。
⑤多文化受容力
共通の達成目標 多様性のある社会において、自己の倫理観を大切にしつつ、自己とは異なる規律、価値観、文化を対等なものとして敬意を持ち尊重できる
レベル1
  • (多様性への理解レベル)
  • ・現代社会における多様性を認識する。
  • ・歴史的背景、文化的背景に常に関心を持ち学ぶ姿勢が持てる。
レベル2
  • (多様性の理解と受容レベル)
  • 福祉コミュニティーを理解し、共生社会の重要性を理解している。
レベル3
  • (多様性への事後管理レベル)
  • ・自己の行動や思考パターンがどういう価値観に基づいているか客観的に振り返えることができる。
  • ・他者の行動や思考パターンがどういう価値観に基づいているか想像することができる。
レベル4
  • (多様性への事中管理レベル)
  • ・自己とは異なる多様な価値に触れた際、批判的な評価を留保できる。
⑥自己実現力
共通の達成目標 自分の人生を主体的かつ前向きに生き、将来の夢の実現に向けて計画的に行動できる
レベル1 自分を肯定的に振り返り、将来の人生について、おおまかに目標を立て、現在何が必要か、するべきことがらを考え、まとめ、説明することができる。
レベル2 自分の強みと弱みを把握し、強みを伸ばすための明確な目標を設定し、ライフデザインに役立てることができる。
レベル3 友人・家族・地域・社会への働きかけにおいて、自分ができることとできないことを把握し、将来の方向性を定めることができる。
レベル4 どのようであれば自分と自分を取り巻く社会が「幸福」なのか、自分なりの人生観を明らかにし、説明することができる。

各学科、教職課程についての到達目標と評価項目等についてはこちらのページをあわせてご確認ください。

CURRICULUM POLICY 教育・学習支援の方針 カリキュラムポリシー

本学部の教育課程の編成にあたっては、現在、学部ディプロマポリシーを達成するための編成・実施方針として下記の3領域に向けた学びのしくみを掲げています。

(1)大学の持っている機能を最大限に活かした学び (大学機能の総合化)
本学が140年の歴史の中で積みあげてきたアカデミック・ストックを活かした学び。例えば、敬天愛人のキリスト教精神、被爆体験からくる平和教育の流れ、幼稚園・高校・大学間の相互連携の学び、学部3学科の学びを互いに活かし合う連携プログラムなどによる学びです。
(2)地域との連携を活かした学び (地域連携の総合化)
本学は、現在、諌早─長崎─西九州─東アジアなどの同心円的な地域に囲まれています。それぞれの地域と大学との連携・交流・貢献活動等を通して本学が東アジアのゲートウエイ的な役割を果たせるような学びへの展開です。
(3)人間を全人格的に受けとめ、理解する学び (人間理解の総合化)
多様な人々のあり方を尊重し、誰ひとり取り残さないインクルーシブな人の見方や理解の仕方、人権感覚に基づく支援の方法などを具体的に学んでいきます。

上記3つの方針を踏まえながら、2023年度より基本的・汎用的な「基盤教育科目群」の上に個別具体的な「専門教育科目群」を再編成し、新たに次のような〈特色あるカリキュラム〉を設けました。

特色あるカリキュラム
主専攻と副専攻
学生自身の所属する主専攻科目の学び以外に、もう一つ別の学びの体系を専門的に学習できる制度です。所定の履修要件を満たせば、卒業時に履修証明書等が付与されます。
データサイエンス教育の充実
すべての学生がデータサイエンス関連科目を履修することで、データ活用技術の基本を身につけ、こうして得られた調査データを様々な分析や考察のエビデンスとして活用していくことは、今や、あらゆる研究プロセスの基本にもなっています。
CSLからPBLへ
従来までの体験型の地域貢献学習(CSL)を、さらに内容をブラッシュアップし、問題解決型の多様な学習活動(PBL)への展開をめざします。これによって、地域課題の発掘やイベント等の企画運営、さらには産・官・学の連携する起業論まで、様々な課題への対応力を磨きます。同時に、学生自身が自分の学習テーマを見出す機会としても活用できます。